サービスの価格設定って難しい。
だって、根拠がないんですもの。だから、えいや!でつけるしか無い。
だから大抵の場合、お商売のスタート当初は安くて、じょじょに値上げしていくことになる。
しかし、この値上げも難しい。
まず大前提として値上げは、「経営が良くなる値上げ」でなければならない。
どういうことかと言うと、
という値上げをしなければいけない、ということ。これが良い値上げ。
逆に
ではいけない。これは悪い値上げだ。
もちろん、値上げしてみないとどうなるかはわからないが、やる前から悪い値上げとわかる値上げはまずい、ということを理解しておいてください。
良い値上と悪い値上げがわかったところで、できればできるだけお客様との波風を立てず、去るお客様を少なくする値上げを実行したい。
そのためにできる工夫をいくつか示します。
メニューそのままで値上げ、となるとなかなか納得できないお客様も多いかもしれない。
だから、メニューの内容をより良く変更して、それが反映された値上げですよ〜
というアナウンスにする。サービス業のメニューは柔軟なので、この工夫はやりやすいと思います。
現在のメニューラインナップをすべて変更し、全く新しいメニュー構成に変更する。
すると、値上げというか、メニューリニューアルという打ち出しにできる。
(結果的には値上げしてますけど)
値上げしたことを目立たせない工夫ですね。
1や2の工夫ができない場合もあるでしょう。その場合はできるだけ早く告知して誠意を見せることも大切。来月から!とかではなくて数ヶ月前に告知することで、お客様に誠意を見せることが逆に継続につながることも多いと思います。
現在のお客様はお値段据え置きにする、値上げ幅を縮小する、ということで去るお客様を減らす施策です。
たとえば、
現在のお客様に「会員」になっていただき会員様割引を設ける(据え置きの場合)
現在のお客様に割引券複数枚配布するという(期限を設ける場合)
などの工夫ができると思います。
値上げをアナウンスするタイミングも大事。
いろんなものが値上がりしてる時期に発表すると、「●●の高騰のため」等理由が付けやすいと思います。
値上げは絶対にできない!と思い込んでおられる起業家さんが結構おられますが、値上げはできます。あなたが決断すれば。
価格の決定権は、あくまでも、あなたにある、ということを忘れないようにしましょう。
計算して良い値上げができそうであれば、あとは決断。
そして値上げにより去るお客様ができるだけ少なくなるように、この5つの工夫をしてみてくださいね。