お商売していると、世の中のビジネスの常識に惑わされてしまうことがあります。
このようなビジネス常識からのアドバイスは助けになることがありとても有用なのですが、それに惑わされ、自分のらしさが失われ、お商売が迷走してしまっては本末転倒です。
なぜ、ビジネスの常識に振り回されるのでしょうか。
この原因の一つに、
自分のお商売の基本的なしくみを理解していない
ことがあります。
あなたが行っているスモールなサービス業と、大規模な製造業ベースの「ビジネスの常識」は大きく異なるのです。
もちろん、お商売は多様で個々に異なるものですが、特にスモールサービスはその傾向が強い。
だからこそ、私たちはスモールサービスのお商売の本質を理解する必要があるのです。
スモールサービスとは、形のないサービスを提供する小規模なお商売。
僕が考える、その基本的な本質は以下の4つです。
サービスとそれを提供する人間は不可分の関係です。お客様は商品だけでなく、あなたという人物も購入しているのです。
この人間性がスモールサービスの特徴であり、単なる物を販売するビジネスとは根本的に異なります。
ここの違いを捉えるようにしましょう。
サービスは時間との交換なので、小規模なサービスにおいてはお相手できるお客様数の上限は多くない。
そのため、物を販売するビジネスの大量生産・大量販売の考え方は応用できません。
あなたが来てほしいお客様層に絞っても、スモールサービスは十分に成り立つのです。
サービスには形がないため、受ける前にその良さやメリットを説明することが難しい。
しかし、お客様はそんな受けてみないと価値が分からないサービスを、事前に決定して購入しているのです。
ということは、あなたはあなたのサービスをできるかぎり丁寧に説明する必要があります。
印象だけで売れる他のビジネスとの違いを意識しましょう。
サービスには仕入れがないため、利益構造は非常にシンプルです。
売上と固定費+αを把握するだけで、利益管理が直感的に行えます。
反対に、物を仕入れて売るビジネスや製造業は利益構造が複雑でその管理手法も複雑になります。この複雑な利益管理をシンプルなサービス業に持ち込むと、本来のわかりやすさが失われます。
スモールサービスの本質を理解して、思いっきり自分らしく
これらの基本的なしくみを理解すれば、自分のスモールサービスに迷いが生じることはありません。
無理に規模を求めず、人間性を大切にし、サービスの説明を怠らず、利益を難しく考えずに、あなたらしいお商売を進めることができるえしょう。
いろいろなアドバイスや情報で迷走してしまいがちな人は、ぜひこの4つの本質を捉えて離さないようにしてくださいね。