お商売において、怒って良いことはひとつもない。
と僕は考えております。
(生き方は人それぞれだから、知らん)
でも、怒りは湧いてくる。
ムラムラと湧いてくる。
そんな怒りとどう戦うのか?いや戦わなくてよいのか?
ということが解説された本をご紹介しましょう。
怒らないこと
著者のスマナサーラ長老は、スリランカ仏教の長老。
なかなかストレートな語り口で、怒りへの対処法が、このような感じで進みます。
第1章 「怒り」とは何?
第2章 怒りが幸福を壊す
第3章 怒らない人
第4章 怒りの治め方
僕がおお!と思った箇所を紹介すると
- 人は怒りたいから怒っている。怒っているのはあくまでも自分。つまり怒りは自発的なもの
- 感情の物差しは人により違う。ゴキブリは気持ち悪い。バラは綺麗。物質的にはどちらでもない。自分の物差しで決めているだけ
- 人は「自分が一番正しい」と考えてしまう。こんなことはあり得ない。非合理な考え方。ここを出発点にする
- 「私は男だ」「私は課長だ」とかのエゴに意味はない。怒りのおおもとにはエゴがある
- 怒りは本能だからしかたない、というのは間違い。放っておかない
- 正しい怒りは存在しない
- 「怒るのはバカのすることだ」と自分に言い聞かせる
- 蛇が古い皮を脱ぐように怒りを捨てる
- 怒った瞬間「これは怒りだ」と見る。これで解決
- 「自分はダメな人間」というのもエゴ
- 怒りではなく問題を捉える
- 相手の怒りには智慧で勝つ。攻撃には水晶玉のように対応する
- やりたい放題の人には鏡を見せる。智慧をつかって対応を楽しむ
- 笑えば怒りは消える
怒りはお商売には大敵。
だから自分の怒りとどう向き合うのか、いろいろと考え、知識をつけ、実践することは、スモールサービスにとって重要なリスクマネジメントだと思います。
怒りから離れ、いつも柔和で上機嫌な方が、そらお商売もうまくいくじゃろ。
てなもんです。