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コロナ以来、受け付けている僕の無料面談。
ごくまれに、女性のご相談者が、夫の同席を希望される場合があります。
みたいな理由が多いのですが、先日は
相談者(妻)と夫でコンセプトに迷っているので、夫を同席させて欲しい。
というご要望でした。
夫婦でコンセプトに迷う
ってどういう状況なんだろう。
これまでの経験から
相談者である妻が、理想に燃えたコンセプトを掲げるが、
夫が「そんな夢みたいなことじゃ儲からない」と反対しているパターンかなあ、と想像しました。
相談者は自分の理想を実現したいのに、夫の弁が立ち言い負かされてしまうので、穂口に説得して欲しい。
みたいな感じかな?夫と妻のコンセプトの食い違いとは
面談でお話を聞いてみると
ご相談者(妻)は
自分を同じような経験をした方をアロマで癒す
というコンセプトを打ち出したい、とのこと。
しかし、その体験は相談者にとって辛い体験。
夫は、その辛い経験を妻が毎日思い出すことで傷ついてしまうことを心配していたのです。
「妻は優しい人間なので、優しさとアロマで人癒やす、というコンセプトで十分だと思うんです」
僕の予想は外れました。なんて妻想いの夫なんでしょう(泣)
体験は差別化の源泉となるが
相談者は自分の経験を活かしたいんですね。
でも、夫は心配なんです。
僕は、まず、相談者の体験をお商売のコンセプトに反映させることは差別化の源である、ということを説明しました。
普通のアロマサロン
と
ある経験をした方専用のアロマサロン
では、後者のほうが伝わりやすい。つまり、売りやすい。なので理屈上はうまくいきやすい、ということを。
だから、お商売のセオリー的には、相談者のコンセプトが理にかなっている。
次に伝えたのは、
もっと大切なのは
お商売というのは、幸せになるための手段である
ということ。
だから、いくらお商売が上手くいくからと言って、自分が不幸になる道を選んではいけない。
これが夫が心配していることではないか。だから夫の意見も大切にすべきである、と。
抽象化したコンセプトと経験を踏まえたメニューでスタートしてみる
その上で提案したのは
サロンコンセプトを一段階抽象化すること。
つまり少しぼやかしたコンセプトにする。
差別化の方向性は維持しながら、夫の意見も取り入れ直接的すぎる表現は避けること。
そして、相談者と同じ境遇の方向けメニューをテスト的に提供してみる。
夫の懸念は理解できるが、相談者が同じ境遇の方を癒やすことは、辛い経験を乗り越えることに繋がる可能性があることを説明し、とりあえずメニュー化し、提供してみて、相談者に実際にどんな感情が産まれるのか夫婦で注意深く観察する。
このようにすれば、相談者の描いたコンセプトで、夫の心配も最小限にサロンをスタートできるはずですよ、と。
この提案に相談者も夫も納得され、この方向でお二人で引き続き検討することになりました。