これは、
資本主義の中に在りながら、資本主義に染まらず、資本主義の仕組みを上手に利用して、自分らしくお金をいただく営みを行って行こうぜ!
という感じの意味でございます。
しかし注意が必要なのは、資本主義(お金儲け)を意識しすぎるがあまり、資本主義に取り込まれてしまうこと、だと感じます。
はじめは、自分らしく、お客様のために愛を持ってスタートしたスモールサービスなお商売が、うまくいくにつれ(うまいくいかないにつれ)、
みたいな資本主義の常識に囚われていき、らしさや愛が消えていく・・・
こんな人を見るたび、僕の頭には有名な言葉が思い出されます。
怪物と闘う者は、その過程で自らが怪物と化さぬよう心せよ。おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ。
ニーチェ『善悪の彼岸』
うーん、深みあるお言葉。
お商売だから資本主義のルール(お金の儲け方)に合わせることは必要。
でも資本主義に合わせることが優先され始めると、自らが資本主義の考え方に囚われていく。こんな危険性があると感じるのです。
もちろん、お商売に良いも悪いもありませんし、思いも変化して構わないのですが、忘れてほしくないのは
あなたはそもそも、何がしたくてスモールサービスを始めたのか、という原点。
資本主義に囚われそうになったら、あなたの原点を思い出して、資本主義は世界の真理ではなく、たまたま今ハックする対象にすぎない、ってことを思い出してください。このニーチェの言葉とともに。